ヒーローの条件
セルビナの裁縫ギルドに買出しに行こうと思い、チョコボに乗ってバルクルム砂丘を行くと、戦闘不能状態の人が2人。そしてその周りには、今ようやく死闘を制し、難局乗り切った4人の仲間らしき人々。
どうやらレベル上げの途中で、パーティの仲間に残念ながら犠牲が出てしまったようです。
その時のおいらのジョブは、白魔導師。
白魔道士は主に、仲間のHP(ヒットポイント)回復や、状態異常の治療が主な役割とするジョブです。いわゆるヒーラーと呼ばれる立場のやつです。
戦闘不能状態のPCを、蘇生魔法レイズにより、その場で復活させることも出来ます。
バルクルム砂丘は、レベル10~20ぐらいのレベル上げの狩場なのですが、レイズを唱えられる白魔道士のレベルは25なので、高レベル者に対してのレイズを要請する叫び声を、このエリアではよく聞きます。
FFXIでは、戦闘不能になった場合、次のレベルまでの必要経験値の約1/10が失われます。高レベルになればなるほど必要経験値が増えるので、失う経験値も多くなり、どのプレイヤーも出来れば戦闘不能は避けたいと考えます。
このバルクルム砂丘でレベル上げをしているPCには、戦闘不能になったときの経験値のロストもそろそろきつくなるころで、レイズの要請が多くなることも仕方の無いことです。
チョコボに乗ったおいらが、そのパーティの前に立ち止まると、パーティの中のガルカさんが立ち上がり、おいらを見つめます。やはり、レイズを使えるPCなのか確かめているようです。名前や雰囲気から、外人さんが操作しているPCだと思いました。
おいらは、
まあ、通りかかったのも何かの縁だから。
とチョコボを降り、倒れている二人のPCにそれぞれレイズとレイズ2を唱えました。すぐに彼らは復活し、またそれに対しケアル2とケアル3というHPを回復する魔法を唱えました。そして、無事復活できました。
パーティの人達から、感謝の感情表現をいただき、おいらはそれに手を振りすぐその場を去りました。
セルビナに着き、目的の品物が高騰していたり、品切れだったりで、どうしたものかと思っていると、今度は後ろから視線が・・・。
外人さん「お願いだ、待ってくれ。」
「君の助けが必要だ」
「俺の友達が戦闘不能になっちまった。頼む。レイズを・・・。」
おいらは、断る理由もなかったので了解しました。
セルビナを出て砂丘を行くと、小さなオアシスのような椰子にが密生している所にたどり着きました。よく見ると、一人のミスラさんが倒れています。すぐに駆け寄り、レイズを唱えました。
ミスラさんは復活するやいなや、
ミスラ「ありがとおおおおおお」と大感謝。
レイズを求めセルビナまで赴き、おいらに声をかけた彼も、うれしそうです。こういうとき、白魔導師やってて良かったと思う瞬間です。
そして、すぐさまその場を後にしようと思いました。
ウルトラマンしかり、仮面ライダーしかり、ピンチの時にはすぐやってきて、助けたら何も言わずその場から風の如く去っていくのが、ヒーローの条件です。
本当は、前のパーティの人達にレイズをしたときも、そうしたかったのですが、買い物へ行く途中だったので、それが出来ませんでした。
でもまあ、すぐトンネルのような地形に入り、おいらの姿はすぐ彼らからは見えなくなったので、ヒーローの条件は守られた様に思います。
感謝の気持ちにあふれた二人がおいらを見つめています。
ここは軽く、「np」(問題ないよ気にしないで)と打ち、ヒーロー達のようにカッコよく去るのがベスト。サポートジョブに黒魔導師を付けていたので、移動魔法のデジョンで立ち去ろうと思いました。
そして、二人のを背にし、数あるヒーローの道をおいらも踏み出そうとした瞬間!!。
・・・おいらはやっと自分の状況に気付きました。
デジョンにかかるMPコストは100。
最初のパーティの戦闘不能者2名にかけたレイズとレイズ2のMPコストは各、150と200
同ケアル2とケアル3のMPコストは24と46
ミスラさんに唱えたレイズのMPコストは150
さらにケアル3が46
そして、セルビナを目指すために一旦テレポ(移動魔法)を使ったのですが、そのMPコストが75
おいらのこのときのMAXMPは717
この状況を分かりやすく式にまとめると以下の様になります。
717-(150+200+24+46)-(150+46)-75=26
実際には黒魔導師のジョブ特性のコンサーブMP(魔法のMP消費量が少ないときがある)により残りMP57。
そうです。デジョンでカッコよく立ち去るためのMPが無かったのです。
そして、運が悪いことに同じ砂丘でもここは見通しが良く、まったく遮るものがありません。振り返れば、二人がこちらを見つめています。
MPを回復したければ、その場でヒーリング体勢に入ればいいのですが、そんなカッコウ悪いことはヒーローの条件にはありません。
ウルトラマンが、飛び去るとき助走はしません。
仮面ライダーが、立ち去るときバイクに給油することは許されないのです。
なぜなら、彼らはヒーローだから。
もう、もどれない・・・。
しかたなく、駆け出しました。
トコトコ走ってまた振り返ると、やはり二人はこちらを見つめています。
とてもとても恥ずかしく、内心・・・
どっか早く行ってくれないかな。
とか思っちゃいました。
ようやく適当な岩陰をに隠れてMP回復のためのヒーリング体勢。
リアルで言ったら野山で用を足すような感じでしょうか・・・。情けない限りです。
▲見つかっちゃいましたけど。
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コメント
ええは話や(つд・)
投稿: うぃん在住謎のたるたる | 2006年6月17日 (土) 23時18分
うぃん在住謎のたるたる さん こんにちは
ほのぼのヴァナライフな感じでしょ('∇')
投稿: もみじ@管理人 | 2006年6月18日 (日) 11時51分
余裕があるときはあたしもおりちゃうなー
あそこでレイズもらうとうれしいもんねー
投稿: M | 2006年6月19日 (月) 23時11分
おいらも最近は余裕のある時しかレイズはしませんが、元々白でスタートした時の初心を思うと、やはり見過ごして通り去る事は出来ません。おいらのレイズひとつでそのPTに活気が戻るなら、それはそれで良い事なんだと思います。
投稿: もみじ@管理人 | 2006年6月20日 (火) 11時47分
Momijiさんこんにちは~(^∞^)ノ
初期の頃、よく白さん探してサーチ&テルしたなぁ・・・
通りすがりの白さんがレイズしてくれるのはホント嬉しいですよ~
岩陰からプシュッって矢撃ってるゴブが笑えるね^^
投稿: ファントム | 2006年6月20日 (火) 15時09分
最近は砂丘クラスのPTにもPLが付いているので、PLもなく普通にがんばってるPTを見ると、助けたくなっちゃうんですよね。
投稿: もみじ@管理人 | 2006年6月21日 (水) 10時41分