チョコボへまっしぐら?
FFXIは同じワールド(サーバー)に世界中の人が同時に接続してプレイするゲームです。外人の方もたくさんプレイしています。
文化や言語の違いはもちろん、ゲームの遊び方もずいぶん違い、個性的だなと思うところも多々あります。
アルザビの競売手数料が高くなったので、せこくジュノまで行き合成商品を出品しようと町に入ったときに、外人さんに声をかけられました。
外人さん「ねえ君、1回の戦闘でいいんだ。パワーレベリングで手伝ってくれないかな?」
パワーレベリングとは、パーティを組まず、高レベルのプレイヤーが、戦闘を行なっているプレイヤーに、回復魔法などで戦闘の補助をする事です。
FFXIの戦闘は、敵を占有し倒した者のみに経験値が得られる仕組みです。
経験値は、パーティの中で一番レベルが高いプレイヤーを元に算出されるので、あまりにレベルが高いプレイヤーとパーティを組むと、戦闘は楽に進みますが、ほとんど経験値が得られません。
逆に、ソロや同じレベルでパーティを組んで、レベル差のある相手を倒せば、高い経験値が得られますが、強い相手だとなかなか倒すことが困難になりリスクが伴います。
そこで、パワーレベリングで安全に高い経験値を獲得するのです。
パワーレベリングは、戦っているプレイヤーの実力で経験値を得るのではないので、賛否の意見がありますが今回はそれには触れません。
おいら「ごめん、今さ~おいらも忙しいのよ。」
外人さん「そんなこと言わないでさ、次のレベルまであと1ポイントなんだよ。な、な、たのむよ。」
おいら「でも、ごめん。」
外人さん「・・・わかった。悪かったね。」
外人さんの良い所は、断ればさっさと引くところです。わずらわしさはありません。
でも、なんか相当レベルアップしたそうだなあと気になって、失礼して外人さんを見つめてみました。
レベル19か・・・。なるほどレベル20にしたいんだな。
レベル20になると、チョコボという巨大な黄色い鳥に移動手段として乗れる資格を得るクエストが受けられます。
ここは、ジュノの上層。まさにそのクエストが発生する場所です。
ああ、そうかチョコボのためにがんばってるのか。
と彼から視線をはずそうとその瞬間、おいらはハッとしました。
サポートジョブがレベル1・・・。
きっと彼は、チョコボにあこがれ、それを目標にまっすぐにここまで来たのだ。サポートジョブの便利さにも目もくれず、あの黄色い鳥に乗るためにいくつもの試練を潜り抜け、そして今上層に辿り着いたのだ。
・・・と、勝手に想像しました。
たまたま、レベル1のジョブをサポートジョブに設定していたのかもしれません。もちろん、チョコボが目的でレベル20にしたいとも限りません。どちらかといえば、おいらの思ってることはハズレているでしょう。
だけど、ちょっとそんな想像をすると、少しだけ ククク という込み上げた笑いがあり、微笑ましく感じたのです。
彼はまた、他に手伝ってくれる人を探すのか、それとも自分の力だけでレベルアップしようと決断したのか、そのままバタリア丘陵に抜ける門の方へ走って行きました。
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