フレンドリスト
4年もヴァナ・ディールに滞在していると、さすがに知り合いが増えます。
FFXIというか、POL(PlayOnline プレイオンライン)の機能に、フレンドリストというゲーム等を通じて知り合った友達を、相互に登録できるシステムがあります。FFXI等のPOLのサービスを利用しているときには、相互にアクセスしていること知らせる事が出来るのです。
アクセスしていれば、リストの名前の表示が白い文字となりオンラインフレンドになります。アクセスしていないときは、グレーの文字となり、POLに繋がっていない事を知らせます。
おいらも、知り合った方をたくさんフレンドリストに登録させていただきました。
フレンドリストに登録された方をFFXIやPOLの世界では、通称”フレ”と呼びます。
フレの中には、後にオフ会なるもので現実に会えた人もいます。使っているキャラクターとのギャップや、やはりチャットだけでは分からないリアルな性格も知れて楽しいものです。
逆にフレンドリストの名前がいつしかアクティブにならず、ヴァナ・ディールを去った方々もいます。
フレンドリストの都合なのでしょうが、去ってしまったフレの名前は、自ら消去作業をしない限りいつまでも登録され続け、グレー文字のままリストに残ります。
FFXIをプレイし始めたときのおいらは、全てが新しい出会いばかりで、フレ登録には積極的でした。
でもヴァナ・ディールに慣れ始め、ある程度の友達関係が形成されたり、ソロでの活動が増えた事などが理由で、最近ではフレ登録はほとんどしていません。
誰でも、遅かれ早かれいつかはヴァナ・ディールを去る日が来ます。
だから、新規に登録のないおいらのフレンドリストは、今では半分がFFXIを去った人の卒業名簿になってしまいました。
おいらは、その人達の名前をそのままにしてあります。
フレ登録するとき、そこには小さいながらもドラマがあります。おいらには、フレンドリストの中の名前は、たとえアクティブにならなくても、みな大事な思い出なのです。
---3、4日前の事です。
おいらはリアルの都合で忙しく、FFXIはアイテムを合成し、それを競売に出品するだけの活動になっていました。
夜も更け始め、ジュノの競売に合成商品を出品して、そろそろ落ちようと思っていた時、tellが入りました。このtellというのは、FFXIの世界で個人から個人へメッセージを送るチャットシステムの事です。
R>>[誰ですか?]
おいらは普段、合成商品の材料の仕入れや出品の都合で、フットワークの軽い白魔導師/黒魔導師という組み合わせで活動していることが多く、よく同レベル帯の外人さんからレベル上げパーティへの誘いを受けます。
文面が定型文書と呼ばれる、翻訳されたメッセージだったので、今回も、そんな誘いかな~? と、考えていました。
誰ですか? ってパーティ誘うには面白い聞き方だな。
そんな風に思っていると、また違う人からtellメッセージが飛んできました。
F>>お久しぶり~。
おいらは、深くだらけてもたれかかっていた椅子から、すごい勢いで身を乗り出しモニター画面を覗き込みました。
RとF見たこともない名前だけど、似た名前を知っていました。そしてその組み合わせには覚えがありました。
間違いない。RさんとFさんだ。
二人はご家族で、2年前にヴァナ・ディールを去ったおいらのフレです。当時おいらはこの二人にとてもとてもお世話になりました。
Rさんは、プレイを始めた早い時期に知り合い、同じ白魔導師をメインジョブにしていた事もあって、いろいろな場面で関わっていました。白魔導師の苦楽を共にした感もあります。
前衛ジョブのFさんは、一人ではなにも出来ない白魔導師のおいらを、幾度となく助けてくれました。
二人とは同じLSではなかったけれど、フレという繋がりでたくさんの場面で助けてもらい、いつかおいらも恩返しをする日が来ればいいなと思っていました。
2年前、そんな二人が突然の引退宣言。
ショックでした。
ル・ルデの庭でRさんにFFXIを辞める事を告げられ、Rさんの愛用の品々を預かり、Fさんには会うこともなくFさんへの別れの言葉をRさんに託し、モグハウスに消えていくRさんを見送ったおいら。
二人との思い出は間違いなく、このブログを立ち上げることになった事の一つの要因です。今、おいらが不定期に綴っている思い出話にも、いつか登場させるつもりの大事なフレだったのです。
あれから2年。
二人が今またこのヴァナ・ディールにいます。聞けば、アルザビにいるとか。
おいら「すぐもどる。」
とtellメッセージを打ち、どんな戦闘よりもすばやく黒魔法デジョンのコマンドを入れ、アルザビへ飛びました。
現実世界の日本時間の日付も変わり、時間帯もピークを過ぎたとはいえ、アルザビはまだまだにぎやかな様子。
新しく開通した光回線も、新調したマシンも、おいらの気持ちとは裏腹にキャラクターを早く表示しません。徐々に、表示されていくNPCやPC。まだ二人の姿は見えません。
早く、早く表示しろ~
と強く思ったその時。
RはMomijiをつんつんつついた。
と感情表示。
振り向くと、懐かしい顔が二つ。
間違いなく二人です。
ちょっと熱いものが込み上げてきました。
二人は、不定期に行なわれる 冒険者ウェルカムバック キャンペーン で復活したのでしょうか。名前は変わったけど、キャラクターそのものは前と同じ種族やレベルです。
チャットで再会の喜びを交わしていると、画面右上に新規メッセージを知らせるアイコン表示。
R:友達になろうよ!
フレンドリスト登録用のメッセージです。
どうやら、前の二人のフレンドリストの記録は消えてしまっていたようで、新たにフレンドリストを作り始めたようです。
この夜、おいらのフレンドリストにも、久々に新しい名前が登録されました。
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コメント
Momijiさんこんばんは~^^ こんな暖かい気持ちで復帰を喜んでくれたことに大感激です。会社のデスクPCだという事も忘れ、しばらくFFの世界に思いをめぐらせてしまいました。
始めた当初、オンラインGどころかチャットさえ経験の無かった私達には、ヴァナディールの世界はちょっとしたカルチャーショックを受ける程のもので、童心に返って楽しんでいたのを思い出します。以前ほど多くの時間をヴァナで過ごす事は出来ないかもしれませんが、また一緒に楽しい時を過ごしたいと思います。どうぞよろしく!
投稿: R&F | 2006年6月16日 (金) 19時21分
おいらもオンゲーとよばれる本格的な物は、FFXIが初めてでした。長くやればやるほど思うのですが、このゲームの本質は、レベルとかスキルとかとは別のところにあるように思います。どんなレベルアップよりも、多くの人に出会えたことってのは貴重なんだと思うのです。R&Fさんに出会ったのもまた幸運だったのだと思います。またヴァナで一緒に遊べること、本当にうれしい限りです。これからもよろしく(^0^)
投稿: もみじ@管理人 | 2006年6月17日 (土) 21時34分
1年ちょっとお休みしてましたが今週からまた復帰しました。また一緒に何かできるといいな(*´∇`*)
投稿: RF のR | 2009年10月13日 (火) 19時13分
いやー、こっちもこのブログの更新具合の通り、まったくログインしていません。
PCにFFXIすら入っていない状態です。
少なくともWindows7が出て、それにFFXIをインストールしてからの復帰になりそうです。
時代はFFXIVの方へ動き出したようなので、復帰したらFFXIの黄昏を思う存分楽しみたいですね。
投稿: もみじ@管理人 | 2009年10月14日 (水) 21時14分
いやー、こっちもこのブログの更新具合の通り、まったくログインしていません。
PCにFFXIすら入っていない状態です。
少なくともWindows7が出て、それにFFXIをインストールしてからの復帰になりそうです。
時代はFFXIVの方へ動き出したようなので、復帰したらFFXIの黄昏を思う存分楽しみたいですね。
投稿: もみじ@管理人 | 2009年10月14日 (水) 21時14分